9.幽霊
jeudi 1 janvier 2004, Paris / mercredi 7 septembre 2005, Tokio up
フランスには幽霊、霊魂というものがいません。
信じている人がいないから存在しないのか、
存在しないから信じる人がいないのか、
たまごが先か、鶏が先かという問題になりますが、とにかく存在しません。
日本では特に夏になれば、怪談話や不思議な話が多く存在し、
霊感が強いといわれる人、不思議な体験をした人や、
そんな話を信じている人も結構多いのではないかと思います。
信仰心、宗教観の違いなのでしょうか、なぜフランスには幽霊がいないのでしょう。
日本では昔話にも、一つ目小僧とか、傘お化けとか、
ろくろ首とか数え切れないほどの幽霊がいるし、
マンガやアニメの定番でもありますよね。
まさに、妖怪、妖怪、妖怪、
「日本は妖怪吹き溜まり〜♪」(←知ってる人いますか?年がばれる^^;;)
そういう民話とかでも幽霊(妖怪)っていないの?と夫に聞いたところ、
白いシーツをかぶって足に鉄の玉
(昔の囚人が足につけていた)幽霊くらいかな〜という答え。
シーツかぶってって・・そりゃ、お化けのQ太郎。
夫の友達に聞いても、みな似たり寄ったりの答えで、
結論から言えば「いない」「信じてない」とのことでした。
そんなのを信じているのはちょっと頭のおかしい人だ、とも・・。
夫の友達で、日本へ旅行に行った人がいます。
ちょうど夏だったらしく、テレビは怪奇特集真っ盛りでした。
そこで初めて心霊写真のことや、学校での怪談話を知ったと言っていました。
「でも、ぼくは信じないけどね〜、フランスにはそんなのないんだよ」
と彼は笑っていました。
私の夫も心霊写真を知りませんでした。
幽霊とは少し違いますが、
フランスにはサンタクロースのお手伝いをする小人がいます。
リュタンと言って、緑色の服を着て、緑の三角の帽子をかぶり、
同じく緑色の靴を履いているらしいです。
クリスマス・カードにも、サンタクロースと共に描かれていることがあります。
サンタが一人で世界中の子供にプレゼントを配るのは大変だろうという配慮から
アシスタントを雇ったのでしょう、フランス人らしい発想でおもしろいです。
リュタンとおばQ、フランスの不思議的存在はこれくらいのようです。
(不思議というかキャラクターのような・・^^;;)
Satoko
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